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2011年11月24日

地下空間

’国際都市フォーラム札幌2011’に顔出してきました。
 
地下空間

テーマは『地下空間の景観と文化を考える』。

’国際’と付くだけあって講演発表者はフランス、フィンランド、中国から招かれそれぞれの国での地下空間の現状を伝えてもらうというインターナショナルなものでした。
中国からの発表者は都合により来日がかなわず、急きょインターネットを通してスクリーンから発表するという場面もありましたよ。

地下空間

時代ですね~

まぁ そういったハイテクな一面もあれば完全に日本語を話さない発表者の横で通訳が配布された資料を読んでいたり、あまりお上手でない日本語を無理やり駆使してしゃべる発表者がいたりとちぐはぐなところもありましたけど。

ここ札幌でも、というか北海道のように雪の積もる地域こそですが、地下空間というのは今や生活するのになくてはならないものです。
今回今まで大通とすすきのを結んでいた地下空間が札幌駅と大通り間もつながったことで札幌駅からすすきのまで地上に出ることなく往来できるようになりました。
また大通公園の東側を通る創成川通りのアンダーパスがつながり車は地下を通り、その上に緑地帯が完成しました。

ただ札幌~大通間の地下歩行空間も法律上は道路という扱いらしく簡単に両サイドに店を広げて賑やかにということができないようで’道路の広場化’という苦肉の策をとって 広場 という扱いにして物産展やファッションショーといったイベントを開いたりしているようです。
利便上そのまま地下から地上の店舗やデパートに入れるようつなげる必要はあるし、地下空間の演出するにも店舗側の意向や市民の意見も様々で複雑なのでしょうね。

今回の発表者の一人であった武邑光裕さんが提供してくださった話題にストックホルムの地下から地上に上がる階段の話がありました。この話面白かったですね~

武邑さんは ’今やインターネットの普及により隣にいる人が一番遠い人であるかもしれない世の中になった’ と地下鉄の中で座っている人間が全員ウォークマンを聞きながら携帯を開いているスライドを見せながら言いました。
そして ’これからの公共に必要なことはこうした時代の中でどのようにして公共空間を自分のことのように感じてもらえるかの仕掛けをつくることが大切’ と。
文化的『我が事』化(creative relevancy) と言ってましたね。

そこで見せてくれたのがこの写真です。

地下空間

地下空間

見ただけで絶対わからないと思うんですけど大体こうした場所は階段とエスカレーターが並んでありますよね。
そしてほとんどの人がエスカレーターを使う現状から、どうしたら階段を使ってもらえるのかを考えたそうです。
そしてなんと階段そのものをピアノにしてしまったんですね!!!
そう! 人が歩けば音が鳴る 手をつないで登れば不思議な和音になる。
こうしたらほとんど使われていなかった階段がこの通り。

まさに ’しかけ’ ですね。おもしろいね~

最後にコーディネーターが北海道はもともと炭鉱の歴史であり掘削技術はレベルが高いのだからと冗談交じりでいってましたね。

日曜日の午後が全部つぶれたけどまぁ良かったかな・



      BGM:SO MANY ROADS / Otis Rush



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Posted by ケンさん at 16:05│Comments(0)
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