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2011年10月27日

天空の城ラピュタ

前回のブログでちらっと書きましたがこのタイトルのジブリ映画、自分にとってちょっと特別な映画です。

もともとは建築の方へ進むつもりで勉強していました。実際に建築の会社に勤めたこともあります。
まぁ そこでの生活は若くて世間知らずだった自分には強烈でした。

若いころは鼻っ柱も強くて社会だろうがなんだろうが自分が本気になれば誰にも負けんくらいの意気込みで建築会社(中小のゼネコン)に入社しました。
ところがところが箸にも棒にも引っかからないとはこのこと 竹ぼうきで現場中を掃除することから叩き込まれました。

自分が一番やられたのは本当に建築が自分に合ってるのかもわからない気持ちの中で、朝暗いうちから夜は遅くまでの生活が休みもほとんどなく続き、その内容といえばそうじ雑用から始まり高校中退した自分よりずっと若い子に命令され、それでも言い返すほどの知識も技術もない自分に愕然とするという 要は学生のボンボンした生活から初めて知った現実社会の厳しさに自分がパニクッたというだけのことですね。

そのとき4階建てのアパートを建てていましたが工事の敷地回りぐるりとブルーシートが張られます。自分はその工事が続いた間このブルーシートの上に見える空しか記憶がありません。
朝はまだ暗く、帰るときにももちろん暗く、休みはほとんどなく、たまの休みも疲れ果てて倒れてるかたまった雑用に追われて空なんか見る余裕はありませんでした。

いろいろかんがえましたね~

もともと北海道の生まれではない自分には相談できる人もあまりいませんでしたから。

前置きが長くなりましたが今は植物を相手に仕事をする道に移ったわけです。建築の世界では仕事そのものより、人相手で疲れ果ててしまったところもあったしもともと自然派なんで。

もちろん他にもいろいろありましたが自分の気持ちを少し違う方向に向けてくれたきっかけの一つがこの映画『天空の城ラピュタ』。

天空の城ラピュタ

今更ストーリー説明する必要ないと思いますが要は人間の果てぬ欲望のあさましさと本当に大切なものが何なのかを考えさせるものですが、結局たくさんの人がいろんな思惑を持って競い合ってたどり着いた空に浮かぶ城ラピュタは、最後その人たちを振り落して空に舞い上がっていき話は終わりを迎えます。
そのときのセリフで
 
   結局 人は地面から離れては生きていけないんだ

というようなものがありました。な~んか 頭に残りましたね その頃の自分には。
ゴチャゴチャ考えるのやめて地面に足つけようと単純に思いました。

いや~ 根が単純なヤツで助かりました。

そんなこんなで飲み屋で知り合ったやつがたまたま造園のバイトしてたんで紹介してもらって飛び込むことになったわけですけど人生とは不思議なもの。
それから16年になるけど今は植物を使ってのまちづくりであったり、時には人づくりなんてことにも携わるようになってきましたが、ここにきてまた建築業界との付き合いが増えてきてるんですね。
建物だけでもまちはできないし、植物だけでもできない。両者が歩み寄らなければまちも人も育たないという意味では自然の流れといえるのかな。

おかげさまでみんなに感謝しながら今は楽しんで仕事させてもらってます。

感謝 感謝 face02


    BGM:Reasons / EARTH,WIND & FIRE


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Posted by ケンさん at 09:48│Comments(0)
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